2014年10月 4日 (土)

茅葺体験レポート 後編

午後はいよいよ茅葺き作業の体験。まず地上で、茅束の根元を1束ずつ、切り揃える作業から。今回の茅はススキでしたが、根元は結構固いので切るのにちょっとコツが要ります。

08_r_2 <写真8:ススキの根元と格闘中>

次はいよいよ、屋根面に茅を。先に茅束を屋根面に沿うように平行に敷き並べ(化粧茅)、建物内側から見上げた時の見栄えが良くなるようにしておき、そのうえで茅束の根元が軒先側を向くように、屋根に葺き上げていく要領です。途中、適宜細い竹を横に渡し、縄で木舞等と結びつけます。このとき、巨大な縫い針状の道具で、屋根の外から内へと縄を受け渡す作業も。

09_r_2 <化粧茅を竹材で固定中。もちろん、男結び>

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巨大針で外から中へと、縄を受け渡し。中から位置を指示しながら縄を受け取り、再び返送します。チームワークが重要。>

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屋根面の途中まで葺いたところで終了。早速、寝そべってご満悦・・・>

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作業後の集合写真。隠れて見えませんが、向かって右(西)面が今回葺いた面。>

茅葺作業の全工程を見たわけではありませんが、主要なプロセスを体感することができ、とても有意義な一日だったと思います。

 

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茅葺体験レポート 前編

921日(日)に、北区道場町にて行われた茅葺体験会に参加してきました。主催の淡河かやぶき屋根保存会は、伝統の茅葺技術を未来に継承していくための活動を展開する茅葺職人さんたちを中心とする組織です。

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<今回の屋根葺き現場となった大前邸。基礎工事に加え、軸部+小屋までが組みあがった状態。移築ですが、残念ながら大半の材が腐朽のため取り替えられております>

今回の体験会は、移築される茅葺民家(大前邸:国登録文化財!)の屋根を下地からすべてやり直す機会に、その工程を一般の人びとに体験してもらおうという趣旨でした。山之内が参加した日(2日間のうちの2日目)は、芸工大から学部1年生の2名と、2年生の3名、さらに大学院生の1名が参加。ほかにも、京都女子大や大阪大学の学生さんや親子連れなどなど、総勢16名の参加者が、職人さんたちのご指導の下、地下足袋姿で一緒に汗を流しました。

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<ミーティング風景/ご指導いただいた職人さんたち>

集合して作業の内容や、移築の経緯の説明を聞いたのち、まずは屋根に上る前に、地上で地獄の?「男結び」特訓から。茅葺屋根では、多くの部位で材料の接合に釘ではなく縄を用います。このため、結び方の猛特訓が、基本中の基本。体に覚えこませます。

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男結び特訓中。本学科卒業生の茅葺職人・塩澤さんにもご指導いただきました>

次いで、早速足場に上がって、屋根下地となる木舞竹を垂木竹に結びつける作業。男結びの成果を皆で披露!皆さん、呑み込みが早かったようで、ちゃんと結べました。午前中は、ここまで。

07_r_2 <男結び実践中!>

 

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2014年1月31日 (金)

【緊急告知】バリ島の影絵人形芝居公演のお知らせ

直前のお知らせで恐縮ですが、明日2月1日15:30から約2時間の予定で、本学クリエイティブセンターにて、ワヤン・トゥンジュク梅田一座によるワヤン(バリ島の影絵人形芝居)公演が行われます。お時間ございましたら、ぜひご参加ください。

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ワヤンはバリ島で古くから儀礼や庶民の娯楽として上演されてきた伝統芸能です。牛皮を精巧に彫刻した人形の影をスクリーンに投影して演じられます。

今回演じられるスタソーマ物語「不殺生の教え」は、仏が転生したスタソーマ王子が、須弥山への旅の道すがら、あらわれる鬼や猛獣などを教化して家来としていくお話だそうです。

ワヤン・トゥンジュク梅田一座は、インドネシアでワヤンを学んだ梅田英春氏が率いる一座で、日本各地で公演を行うとともに、インドネシアの芸術祭で創作ワヤンの公演を行うなどの活躍をされています。

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2013年5月20日 (月)

送る舟・飾る船 鳥と龍が支えるアジアの舟山車

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今度の土曜日(5月25日)、アジアンデザイン研究所の第2回国際シンポジウムが開催されます。午後1時から、会場は基礎教育センター1114教室(吉武記念ホールから変更)です。
テーマは、「送る舟・飾る船 鳥と龍が支えるアジアの舟山車」。
アジアには祭礼の際に舟を山車として使用する習慣が各地にみられますが、
今回は、インドネシア、イラン、ミャンマー、タイ、そして日本の舟山車が紹介される予定です。
どなたでも参加可能ですので、アジアの文化に関心のある方、
国際シンポジウムの雰囲気を味わってみたい方、
ぜひご参加ください(入場無料。予約は下記担当まで)。
【問い合わせ先】
riad@kobe-du.ac.jp (担当:佐久間華)

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2013年4月 8日 (月)

今泊集落とフクギ並木

今帰仁の続き。

今帰仁城跡から北へ山を下り、国道505号線を海側へ渡った辺りに、今泊集落があります。
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これは今帰仁城跡入口のバス停そばにある案内板。集落の構成がよくわかります。
基本的には、海の方へ向かう南北の主要道が4本くらいあって、東西にそれらを繋ぐ太い幹線道路が中央にあります。図の中央やや右寄りに、村のシンボルとなっているコバテイシの大木(県指定天然記念物)が描かれていますが、これが右の写真の木。ちなみに後ろの建物は公民館です。
今泊はもともと二つの集落で、中央を南北に走る道路の西側の、陸地寄りに住居が集まったエリア(今帰仁)と、、東側の海側のエリア(親泊)が合併してできた集落。このため、元来1集落に一つ存在する神ハサギと呼ばれる祭祀施設も、統合されずに二つ残っています。上の写真のコバテイシの右脇にあるのが、親泊の神ハサギの「フプハサギ」。
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このあたりの集落は、宅地を取り囲むようにフクギ(福木)の並木で囲むのが特徴。
フクギは常緑の高木で、葉が密に茂り、風や塩害に強く、耐火性にも富むことから、沖縄では防風林や屋敷林として用いられるそうです。今泊も、そんな例のひとつ。
上の写真のように、道幅の狭いところでは鬱蒼と茂っています。
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フクギは高木なので、高いものでは20M近くなります。成長すると、左上の写真のように、建物がすっぽりと包み隠す高大な生垣に。また、右上のようにフクギの屋敷林ばかりではなく、ふつうの塀を設ける場所もあちこちにみられます。
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また、片側だけフクギだったり、石積みの上にフクギ等の樹木が植えられていたりと、バリエーションも豊か。それぞれに魅力的な街路を形成しています。
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ただちょっと気になったのは、上の写真のようにトタンの波板で足元を囲んでしまっているものが多く見受けられることです。おそらく屋敷林として防風や防犯の性能を高める目的なのでしょうが、景観としてはなんかちょっと残念な感じ。おそらく、今泊ではフクギに対して景観保全的な観点からは、特段の措置を講じていないのでしょう。
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海へと視界が抜ける道。う~む、トタン板がなければかなりイケてると思うのですが・・・。景観保全に向けて、何か方策を立ててほしいところです。

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